- 日時: 平成20年8月28日(木)午後1時〜4時30分
- 会場: 札幌市立大谷地小学校
- 研究主題: 「感性を育み、創造性や主体性を培うことで、
科学が好きな子どもを育てる教育を求めて」
- 助言者: 札幌市立太平南小学校 校長 山居 健一
札幌市教育委員会 指導主事 田口 拓也
- 授業協力者: 札幌市立伏見小学校教諭 澁谷 宣和
札幌市立幌西小学校教諭 小林 修
札幌市立山の手南小学校教諭 林 徳郎
札幌市立中央小学校教諭 鎌田 泰弘
札幌市立大谷地小学校教諭 森 剣治
- 参加人数: 60人
- 内容: 詳細は下記
- 研修会を終えて: 詳細は下記
内容
(1)公開授業 / (2) 研究仮説 / (3) 研修会分科会から / (4) 成果と課題
(1) 公開授業 〜4年『電気のはたらき』〜
授業づくりに当たっては、5名の協力者の授業実践を通してつくりあげた。
(2) 研究仮説
| 自然事象の表れと子どもの考えを半具体(イメージ)化したものでつなぎながら追究することで、子どもは、回路を流れる電流についての考えが明確になり、電気の働きについての見方や考え方が深まる。 |
「わかった」実感とは、子ども自身が自然事象とのかかわりの中からきまりを探し出し、それを使って確かめられたときに子どもの中に生まれる感覚である。子どもが感じた自然事象について、仲間と話し合ったり、自然事象に働きかけたりすることを繰り返しながら科学的な根拠をもち、自然のきまりをつくり出す学習を具現化することで、実感につながっていくと考えている。
本実践では、回路を通る電流の変化を捉えるために、子どもが変化についての考えを明らかにしたり、考えを実際の回路で具体化して確かめたりする過程が必要であると考えた。 そこで、実際の回路と子どもの考えの間をつなぐために、半具体化する過程を授業に位置づけた。イメージと実際の回路が一致すると、子どもは、「電流の向きや強さ」や「乾電池のつなぎ方のきまり」などについて実感を伴った理解をすることをするのである。授業の構成は乾電池にモーターをつなぎ、プロペラが飛ぶ高さの違いから電気のはたらきについての見方や考え方を深めてい流れになっている。
(3) 研修会分科会から
研修会では、様々な意見が出され、白熱した分科会になった。話し合いでは、プロペラの回り方を通して、目に見えない電流を捉えていく子供の姿が中心的な話題となった。
- どの場面でのイメージを交流するかによって扱い方が変わってくる。
- 子供のもつイメージは多岐にわたるため、共有する事実が必要となる。
- この部会で考えている“イメージから追求の筋道をつくる”という主張点は評価に値 すると思う。そのためには事実に基づく見通しにが必要となる。
- イメージを表現し伝えることは難しい、実験器具の工夫や具体物操作により解決できると思う。
- 中学ではイメージで語れるようになってほしいと考えている。それ故に事実の共有化が必要不可欠に思える。
- 中学では回路を作れない子が多い。より技能的な面での経験をつんでいくことが大切だと思う。
(4) 成果と課題
導線のつなぎ方を変えることでプロペラの回り方が変わることを通して、子供が目に見えない電流をエネルギーとして捉える姿が見られた。今後、捉えた見方を子供同士が表現し合い共有するために必要なことを実践から明らかにする必要がある。
研修会を終えて
このような授業実践を通し、会員個々授業力の高まりを目指すことが最大の目的であり、SSTAが唱えている『科学が好きな子ども』の育成につながっていくと考えている。今後もソニー教育財団の協力を得ながら、多くの授業実践を重ね、若手の育成、理科教育の向上を目指し、研究を推進していき、幅広い活動に取り組んでいきたい。 |