- 日時: 平成20年8月21日(木)9:45〜17:00
8月22日(金)8:30〜17:00
- 会場: 姫路科学館
- 参加人数: 両日とも約40人
- 司会: 桑名 孝政
講師: 大阪教育大学 教授 松本 勝信 先生
- 内容: ソニー科学教育研究会 兵庫支部主催 「理科研修会」 実施報告
詳細は下記参照
<内容: 兵庫支部主催 「理科研修会」 実施報告>
(1)研修テーマ / (2) 指導講話 ( 8月21日 / 8月22日 )
(1) 研修テーマ
自然を読み取る力の育成
〜体験の充実と言葉の重視を目指し、生活に活かす理科教育〜 |
ソニー科学教育研究会兵庫支部の主催で、平成20年8月21日(木)・22日(金)の両日にわたり、上記テーマを掲げ、研修会を実施した。両日共に、姫路市や高砂市・宝塚市などから小学校の教諭約70人が参加した。
- 研修単元
- 第3学年「こん虫をさがそう」
- 第4学年「水のすがた」
- 第5学年「流れる水のはたらき」
- 第6学年「水溶液の性質」
(2) 指導講話
「自然を読み取る力の育成」
〜体験の充実と言葉の重視を目指し、生活に活かす理科教育〜
<8月21日(木)>
- 【松本先生の指導講話】
- 今回の指導要領改訂のポイント
- 各学年への指導
- 【学年別研修】
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各学年部に分かれ、以上の単元について、ご指導いただいた点を共通理解し、方向性を確認した。
- 【「夜空を見上げる1・2・3」と題して、姫路科学館 吉岡克己講師が講演】
- 「家庭学習での星空観察」や「学校でできる月の観察」など、新学習指導要領を踏まえた内容で、具体的に指導してくださった。
- 17時30分 【解散】
<8月22日(金)>
- 9時〜12時 【学年別研修B】
- 各学年部においては、午後からの学年別提案に向けて、指導案の改善及提案事項の整理が行われた。
15時30分 【松本先生による総括講話】
- 第3学年、「昆虫をさがそう」
- 一番の改善点・・・本時でどういう力を付けたいかということが曖昧
入口まで、どういう見方をしてきているのか。出口でどういう見方を育てたいのか。どういう発問が必要なのか。どういう板書の仕方が必要なのか。
- 第4学年「水のすがた」
- 自然の中の氷の出来具合から入っていく。こっちの水溜りは氷ができているけど、あっちの水溜りは氷ができていないとか。同じような所にあるのに、なぜ氷ができるのとできないのとあるんだろうと。そういうところから入っていくのはとてもおもしろい。また、温度を下げるのと上げるのとの間に結露を入れてみると、どういう展開になるのかと、ぜひ見てみたい。
- 第5学年「流れる水のはたらき」
- 3種類の石を比較するときに、比較の基準になるもの、そういう石が入っているかどうか。比較の基準となる石とは、日ごろ目にしている石。さらに、それよりはるかに小さい石、はるかに大きな石、ごつごつしているもの。推論するための基準になるものが普段接する目の前の石になる。
- 第6学年「水よう液の性質」
- 酸性雨にいきなり飛びついていいのかどうか。一般的に酸性雨から入っていく場合は、すぐ「金属は溶けるか溶けないか」ではなくて、酸性雨とは何かという、総合的な学習の時間の探究活動がある。
五感を大事にするときに、どれだけ五感で捉えられるのかということを整理してみると、この銅像の所へ行っての子どもの気づきというものが、また豊かになるのではないか。目で見て見える様子として言えば、単純に色という狭い捉え方ではなく、どう変わっているかということも子どもから出て欲しい。板書は、目のことは目で集めてみる。耳のことは耳で集めてみる。同じ目でも空間認識の形のことを言っているのか、位置のことをいっているのか分けてもよい。
- 検証授業の持つ意味
- 指導案 = 仮説
- 授業実践 = 検証実験
- 指導案とのずれはなぜか = 考察
- └→ 授業記録からの考察・・・記録として何を残すのか
ワークシート・物・写真・しゃべり言葉
- ずれを発見
→ずれが徐々に少なくなっていく
→仮説・指導案がよりいいものになっていっている
- 改善の必要性、自分の授業のどこを改善する必要があるのか、改善策として、具代的にどこを改善するか。
- 各先生方が自分のクラスに持って帰って、同じ指導案で授業する価値
- 同じ教材を用意して、同じ活動の展開をしても、出口での子どもの姿が違ってくる。授業の質を高めるということは、この二つだけで決まるのではない。
- ↓↓↓
- 学習指導技術 = 教師の個性。板書の仕方、しゃべり方にも出てくる。
- 同じ指導案で、同じ発問をすることが指導案上に書かれていても、それを具体的に個々の教室で実行していくのは、教師の個性。
- 指導案が悪いから授業結果が悪いのか。
自分の授業技術が悪いから子どもが育たないのか。
- 複数のクラスで実践すると、それぞれのクラスに出るものと、いくつかのクラスに出るもの、どのクラスにも出るものがある
- どのクラスにも出る部分 = この指導案の成果
- ※ この部分が目標に対応しているものとして、どんどん大きくなる。
- → この指導案で授業すれば、確実に出口で子ども力を育てることができる。
- 各クラス固有の部分 = 教師の個性、学級経営
- ※授業技術、言葉遣い、しゃべる速さ、分かりやすい発問、
- 同じ発問でも使う言葉の違い、条件やヒントの与え方、板書
- ↓↓↓
- 指導案にはのらない
- ワークシートについて
- 未知を知にするプロセス、科学的思考を体験する、体験記録となること。
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- B4もしくはA3が望ましい。
- 科学的思考の有効性のチェックができる。
- 予想の内容、そう考えたわけなどを書くスペースがある。
- 高学年は一人一人の予想を書く。
- 結果の下に「解決したこと」「解決できなかったこと」
自分の考え方がどこまで有効かを考えると、4人で実験したとしても、それぞれがこの結果から、自分の予想通りか、そうでなかったかということを判断する。まず個人が判断して、判断した考えをここに書く。その上で、自分の考えを書いたら線を引っ張る。同じ実験結果でも違う判断の仕方がある。班で、あるいはクラスで、話し合いをして、線を引いた下に、友だちと話し合った結果、判断の仕方を修正する必要があるかないかを書く。
データを判断する量、機会を多くすることが必要。解決未解決が正しく判断できるようになったところで大事なことは、未解決であったことを新たに解決するためにはどのような方法があるのか。実験方法の見直しも当然でてくる。それとともに、この実験から生まれてきた新しい疑問も書き込む。次の時間にうまく解決でき、新しい疑問が次の課題になっていく。残った未解決は、単元の終わりにマイタイムとかチャレンジタイムという形で、最後に、個人の問題解決で任せてみる。
まだまだワークシートのところまでいけてないところもあるかと思いますが、ぜひ検証授業の日までには、実際の授業ではそれが発見できるように、大変だと思いますが指導案を仕上げていただいて、他のクラスも同じように授業していただいて、授業作りを大事にしていただければと思います。今年度もできるだけ、検証授業のときには来られるようにしたいと思っています。
以上のようなご指導をいただいた。
16時40分 【閉会式・解散】
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