- 科学が好きな子どもを育てる授業を見る会 及び
ソニー子ども科学教育プログラム応募説明会
-
- 日時: 2月20日(金) 13:30〜16:45
- 会場: 稲敷市立あずま北小学校
- 参加人数: 49人
- 講師 :稲敷市教育委員会指導室指導主事 根本 千勝 先生
:ソニー教育財団 長沼 正幸 先生
来賓: 稲敷市教育委員会教育長 小川 孝 先生
公開授業
【6年1組理科「電磁石のはたらき」授業者:若林克治】
本単元で学習する電磁石はコイルを巻く向きや電流の向きによって極性が変わったり,コイルの巻き数や電流の強さによって磁力を変化させることができる特性を持っている。そのため,磁力を強くする条件を探究したり,磁力を強くするために工夫しながらものづくりを楽しむことができるのではないかと考えた。そこで,見通しを持ち,主体的に学習に取り組むことができるように単元全体にストーリー性を持たせることにした。電磁石を使った魚釣り大会を実施することにより,「もっと大きな魚を釣りたい。」という目標を持たせることで,学習意欲を向上させるとともに,一人一人が主役となれる理科学習を展開することを目指した。
【4年1組特別授業「マイナス196℃の不思議な世界」授業者:根本盛司,坂本方彦】
科学の楽しさを味わわせたい。身近な自然事象には不思議な現象があることを実感させたい。そんな思いから,理科支援員の先生に協力を求め,特別授業を実施することにした。液体窒素を使った実験についてはテレビで見たことがあったり,本で読んだことがあったりする児童もいる。しかし,知っているのと体験したことがあるのでは雲泥の差があるのではないだろうか。やはり,五感を使ってその不思議さを体験することで,知的好奇心や感性を刺激しすることができるのである。そこで,液体窒素を使った様々な実験をできるだけ多く体験させ,科学が好きな児童を一人でも増やすことができるようにしていきたいと考えた。
【低学年生活科「ふゆとなかよし-みんなかぜのこ-」授業者:柳町律子,大木歩】
子どもたちの多くが,紙飛行機や風車を作った経験を持っている。ただ,自分で工夫して作ることは好きだが,友達のものと比べてみたり,まねしてみたり,工夫して作り直してみたりする経験が少ないことがわかった。そこで,飛行機を飛ばす距離を明確にすることで目標を持たせることにした。良く飛んだ友達の飛行機はどのような工夫がされているのかを探り,自分の飛行機作りに取り入れ,改良していくことができるような支援をしていきたいと考えた。この活動を通して工夫してものづくりをすることの面白さを十分に味わわせたい。飛行機という身近なものづくりを通して,科学することの楽しさに触れることができるようにしていきたい。
研究発表
あずま北小学校研究代表の若林克治教諭から,これまでの取り組みの様子と今後の計画について説明があった。これまでの研究は,担任である若林教諭が15名の児童を対象に,科学が好きな子どもを育てるにはどのような活動が有効であるかを検証する2年間であったこと。そして,2年間の研究を通して,本物から学ぶ理科の授業,科学の楽しさを味わう特別授業,科学と触れ合う機会を広げるための親子実験教室,創造性と感性を育てるものづくり等の実践が有効であったことを具体例を挙げながら説明して頂いた。その上で,これまでの研究は,単学級のみの実践であるが故に限界があることを問題点として挙げ,来年度はこれまでの研究によって有効性が認められた活動を学校全体に広げていきたいということや,縦割り班活動やクラブ活動,環境学習について新たな視点で研究を深めていきたいという構想を説明して頂いた。
指導講評
稲敷市教育委員会指導室指導主事の根本千勝先生より,指導講評をいただいた。授業については,あずま北小で目指している「科学とは試すこと」,「科学とは考えること」,「科学とはつくること」の3つが意図的に組み込まれた展開になっている点や,児童が考察をノートに記入する量の多さと根拠を挙げて考察をまとめている点が素晴らしい等の講評をいただいた。また,来年度応募する際には単元ごとの評価や授業についての評価についてさらに研修を深めると良いとの指導を受けた。
ソニー子ども科学教育プログラム応募説明
ソニー教育財団の長沼正幸先生より,ソニー子ども科学教育プログラムについての説明と,来年度応募する際のポイントについて説明して頂いた。
先生方の科学が好きな子どもを育てたいという熱い思いと,その成果が伝わるように,平易な言葉で論文を書くことが大切であることや,子どもたちがその授業や活動を通してどのように変わったのかを具体的に論じてほしいとの指摘があった。今日の授業で言うと,指導をした結果,子どもたちの書くノートがどのように変化してきたのかを示すことで,先生方の実践の成果が明確になるとのことであった。
また,幼稚園の論文を例に挙げ,失敗を通して子どもたちと先生がともに成長していく姿を示すことの大切さに触れ,成功例だけを載せる必要がないとの助言をいただいた。
|