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岩手支部 支部研修 活動報告
 
  1. 日時: 平成20年7月29日 9:00〜15:00
  2. 会場: 一関市博物館、石と賢治のミュージアム

内容

生物、地学、2つのコースに分かれ、それぞれの分野ごとに講座、野外観察会を行う

【生物コース】
岩手植物生態研究の研究会員である松岡洋一先生を招き、植物観察、講座、博物館見学、植物観察
【地学コース】
石と賢治のミュージアム講師である七田清先生を招き、講座、幽玄洞見学、化石採集

生物コースの内容

 一関市博物館内にある研修室にて岩手植物生態研究会会員である松岡洋一先生を講師に招き一関地方の植物について映像も交えながらの講義。

 一関市近郊に生息する一般的な植物から、この地方特有の植物などを紹介頂くと同時に、それらの学名、普通名(その中にも和名・異名がある)なども教えて頂くなど、専門的なことを分りやすく、それでいて生活の中に密着した内容を話して頂いた。お話の中では必ず「この植物は、一関のこの辺りに多く生息していて・・・」という松岡先生ならではの詳細な説明もあったのですが、中には「昔はこの辺りでたくさんみられたものの、今はほとんど見られません。植物の生息地がこれだけ変わっていることからも、環境の変化が著しいことはハッキリしている」ということもあり、着実に進行しつつある温暖化や環境変化がこのような形で見られるのだと実感した。この後、先生自らが持参して下さった白に濃いピンクのかわいらしい花であるヘクソカズラの香り(異臭?)に包まれ、研修会は1時間半ほどで終了、博物館を見学後、昼食時間となった。昼食は隣接する道の駅にて名物の餅料理に舌鼓を打ち、午後の植物散策のための体力をつけ、出発。

 午後は、まず厳美渓の両岸にそびえる一関市指定の天然記念物エドヒガン(貞山桜)の観察。伊達政宗公がこの桜を植えたことから、政宗公の雅号、貞山公から名をとって貞山桜となったことや、近くにあった大きなモミの木についても、ここがモミの木の北限であるはずなのに、今では葛巻でもモミの木が見つかっている、など等の話も頂いた。その後も行く先々で、目を見張るような話を頂いたのですが、特に、自強山では代表植物であるブナとイヌブナ、これらの樹林が続く中を山に登りながらの観察となった。根元から多くの萌芽を出すイヌブナと萌芽の見られないブナなどの識別方法、また、自強山はコナラ、ミズナラの植生に特徴があり、一般的にブナが高地に、イヌブナが低地に分布するが、ここ自強山においては混成している点が珍しいなど。理由についても、一度、山火事で古い植生が消失した後にコナラが侵入してきたなどの説明を頂いた。

 松岡先生からは、大変貴重なお話を実物を目の前にしながら頂くことができ、理科教師としてあらためて勉強になったと実感した。また、観察するにあたっての場所選びなどで事前調査も行なって頂いたおかげで、中身の濃い研修となった。お忙しい中、大変ありがたく感じる夏休みの1日であった。

  自強山中を散策しながら、ナラの木を観察
2008年(平成20年)6月14日(土)午前8時43分頃に発生した岩手・宮城内陸地震(マグニチュード 7.2の地震。同県奥州市と宮城県栗原市において最大震度6強を観測し、両市を中心に被害が発生した)の爪痕。神社の灯籠の屋根部分が見事に落ちてしまっている。

地学コースの内容

 前述した内容であります。詳細については、生物コースに参加したため、詳細を記載できませんが、こちらも有意義な研修であったことは間違いありません。


 
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