【青少年のための科学の祭典における活動】
熊本支部では酪農を科学するというテーマのもと「青少年のための科学の祭典」で毎年活動をしている。本年度も8月23・24日、熊本市のグランメッセにおいて「青少年のための科学の祭典」が行われた。今回は例年の内容に加えて牛の歯の様子がわかるように子牛の頭部の骨格標本を準備した。また、バター作りをワークショップではなくチーズ作りと同時進行で行った。そのため時間的に厳しい活動になったが、酪農家の協力もあり、多くの参加者に酪農体験をしていただくことができた。
1.活動の実際
【牛乳の飲み比べ】
乳脂肪の量が違う3種類の牛乳を飲み比べる。味の違いは乳脂肪の違いであることを説明した。
【バター作り】
市販の牛乳は脂肪の粒を小さくする処理がしてある。そのため、そのまま振ったのではバターはできにくいことを話した。できやすくするために生クリームを少し入れる。できたバターはクラッカーに付けて試食した。
【カッテージチーズ(牛乳豆腐)作り】
牛乳に酸性の液を入れるとタンパク質が固まりカッテージチーズを作ることができる。固まるのに時間がかかるため、待っている間乳牛の飼料についての説明をした。またホエイプロテイン(乳清たんぱく)についても話した。
【飼料の説明】
ほとんどの参加者は乳牛の飼料が輸入であることを知らない。実物を並べて説明をした。いろいろな牧草を混ぜたり、発酵をさせたものを使ったりなど酪農家の工夫をわかるように話した。また、草しか食べない牛がおいしい肉になったり、おいしい牛乳を出したりすることを不思議に思ってもらえるように工夫した。
2.参加者の反応
【牛乳の試飲】
口あたりや微妙な味の違いに気づく人が多く好評であった。
【バター作り】
子どもよりも大人が興味を持った。時間がかかるが、親子で楽しそうに容器を振っていた。試食も好評だった。
【牛の飼料】
飼料については参加者のほとんどが初めて見るものであり、興味を持って話を聞いていた。また、牛にとって塩が必要なことを知らない人が多く、牛が塩をなめることに驚いていた。えさと歯の関係を説明するために骨格標本を準備したが、十分な説明ができず、参加者の反応は期待した程ではなかった。
3.まとめ
- 酪農家の思いを知ることができた
廃棄した牛乳は肥料として再利用するために酪農家の方に牧場へ持って帰っていただいた。酪農家の思いと命を大切にする気持ちを知ることができた。再利用をすることを参加者にも伝えた。
- 酪農に関心はある
バターやチーズ作りには関心が高かった。ちょっとした工夫で楽しめることに気づいた参加者も多かった。これも酪農体験ではないかと感じた。
- 食を通した生命の学習
毎日私たちは何げなく牛乳を飲んでいる。しかし、酪農家の思いや乳牛についてもっと知ることで食や生命について深く考えることができるようになる。食べることを通して子どもも大人も生命について学ぶことができる。これは酪農の良さである。
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