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2007/10/9更新
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平成19年度 東日本ブロック別研修会

 

平成19年8月17日(金)〜19日(日)

  1. テーマ   科学が好きな子どもを育てる教育
          科学的な思考力を育てる理科・生活科〜環境学習を見据えて〜
  2. テーマ設定の理由
     本研修会では、先年度の青森研修会のテーマを受け、「科学的な思考力を育てる理科や生活科の授業を通して科学が好きな子どもを育てること」を根幹に設定しました。テーマは大きく次の2点を主眼としました。
    • 自然事象への疑問や知的好奇心、様々な試行錯誤や仲間どうしの議論、課題解決時の大きな達成感、知的好奇心が満たされたときの成就感など、「科学が好きな子ども」の育成へのアプローチを大切にしたい。
    • 理科や生活科と環境学習との関わりについての認識をより深めたい
       ・日本の公害の原点と言われている足尾鉱毒問題の現場を見学し、研究単元も環境学習との関連を意識したものを提案
       ・小中学校の科学教育を通して、環境への関心、環境問題を解決していく科学的な思考力や技能・態度の習得にどう貢献できるか
  3. 研修会場 基本会場
    栃木グランドホテル
    2日目会場   現地研修「足尾銅山周辺」
    分科会:栃木市立栃木東中学校 栃木市立栃木第三小学校
  4. 全体講師
    文部科学省初等中等科調査官 日置光久先生
    筑波大付属小学校教官    露木和男先生

第1日目

開講行事

  1. 開式の言葉 鈴木真一副支部長
  2. 支部長挨拶 栃木支部 赤間松三支部長
  3. ソニー教育財団代表 挨拶
  4. 海外研修報告
    埼玉支部・さいたま市立 城北中学校 教諭 蓮見  哲 先生
    千葉支部・ 君津市立 八重原小学校 教諭 須澤 宏之 先生
  5. 閉式の言葉  鈴木真一副支部長

基調講演 「言葉を重視し体験の充実を図った新しい理科授業」
講師:文部科学省初等中等局教育課程課教科調査官 日置光久先生

日置先生から
 PISA型読解力低下から時代の要請をにらんで、『言語力』の大切さを中心に基調講演をいただきました。言語は、メディア・手段ではなく方法論ではなく「思考そのもの」であり、認識があってそこから言葉が生まれ言葉から認識をつくる。という「言葉の再重視」を提言でした。たとえば、算数数学では「図表など表現を数学的言語へ」など、各教科の中で分析し,各教科の特性を生かした言語力を示されました。今後、理科という教科において「言語」でどう変えていくかが課題です。

 理科の言語力について各学年に応じてポイント

  • 小学校
    • 中学年・・「植物の観察」  問題意識・見通し・観察の視点・差異点や共通点
      記録や表現・・デジタルアナログ的記録・表現       
      「太陽の動き」 方位概念がきちんと形成されてない。       
      でたらめに見えるが,データを追究すると規則性ルールがあるという認識
    • 高学年・・「もののとけ方」 事象の説明  音声・文字言語・図表・絵       
      相手に説明する コンテンツが相手に伝わることが大切。
    「エラーパターンがはっきりしている部分をキャンセルしていく」ことであり、観察実験など科学的手法を駆使しての認識をもつこと。
  • 中学
     観察実験の結果・考察・論述討論の重要性
     結果をメタ認知・データの意識・比較による客観性
     予想や仮説の検証場面で討論しながら考えを深めること
    「ディベート」・・討論・・議論とのちがいを明確にし、確証・反証観察実験の方法を見直す事が大切。今まで行ってきた,問題解決過程「言語力」に焦点を当てて見直すことの必要性。

 さらに、問題解決論については、授業論やPDCAサイクルの過程、評価に言及されました。「理科離れ」の曲解についても、子ども達の大半は「好き」であり、理科「嫌い」なのは教員であるという提案をいただきました。理科の支援員の導入など人員配置、基本的にTT体制を、実験助手の導入=まずは小学校にという、大変喜ばしい見通しも窺えました。「理科は好き」だが「理科は大切ではない」・・・「理科が大切だ」という子ども達の育成を、指導改善の必要性があります。評価の観点の見直しについて梶田先生の評価「言語力」を通した観点になっていくようです。

講 話  「未来を切り開く科学的な思考力」
講師 筑波大付属小教官  露木和男 先生

露木先生から
「弁証法」を要に授業案の構築についての講話をいただきました。
・科学的思考力を,授業の中で・・授業レベルで

科学的思考力を育むために
・問いかけること
・矛盾(抵抗の存在がある)
・仲間との繋がりがあること
・感動が生まれること
・語らいがあることしゅたい
・周辺を大切にすること
・それぞれの成長を求めること
「問いかける」が内包していること
・主体的であること
・切実であること
・本質的であること
→子供が夢中になること
子供が問いかけるために
・事象に正対すること
・自らフレーム(視点)をもつこと
・ズレ(矛盾)を意識すること
「矛盾」を組み入れる
→「弁証法」へのこだわり・大切さ
「弁証法」とは・・
科学者と理論との葛藤
「クォリア日記」
・子供の理論を探る
・教材を割り切らない
・矛盾は思考の発展の原動力
前提の把握(テーゼ)
矛盾はアンチテーゼ
止揚されることで再度否定される
(二重否定の論理)
二重否定の論理
・否定の否定は肯定
・否定をくぐり抜けることで発展する世界
弁証法としての授業
「そうか,そうだったのか」という
深い理論は二重否定をくぐり抜けている
指導案に組み入れること
子どもの問題→学習活動→学習内容→
・・新たな子どもの問題→学習内容→
     新たな子どもの問題
セレンディピティ
(幸福なる偶然)
大切にすることは
  気付くこと
  認めること
  共感すること
  敬意をもつこと
セレンディピティの能力こそが子どもの問いかけを生かす
子ども達が十全に活躍する場をつくる
子ども達同士の関わり合いを十分に
子どもの成長を見いだすこと
・・科学的思考力

指導案の中に「弁証法」を組み入れてほしい、の主旨を受け分科会も大変白熱したものになりました。

分科会

分科会 単元名
生活科 しぜんとあそぼう
小 3 太陽とかげのうごき
小 4 電気のはたらき
小 5 流れる水のはたらき
小 6 生物と環境
中学1分野 水溶液の性質
中学2分野 植物のくらしとなかま
   
   

     
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