
1日目(7月31日)
文部科学省 初等中等教育局 教育家庭課 教科調査官 田代直幸先生の講演
「理科教育の課題とこれから −理科で育てる読解力−)
日本の子どもの学力はPISAなどの調べで、世界でもトップレベルを維持している。それは正答率が高いところからもわかる。しかし、誤答の割合が低いが、無答の割合も多いという特徴も見られる。このことから自信がないと回答を試みない児童・生徒像が浮かび上がってくる。PISAは自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し熟考する能力が求められている。そこで
(1)自然事象を記述させる
(2)結果と考察の書き分け
(3)多面的な見方を認識させる。
(4)論理的で分かりやすい文章の書き方の習熟
などが求められている。
(田代先生のご講演は愛知支部夏季特別研修会として行われました)
大阪教育大学 松本勝信先生の講演
能動的自己評価についてのお話をいただいた。
能動的な自己評価については、人間は3歳ぐらいから行っている。周囲に対して試みをし、それに対して周囲がどのような反応をするので、次の行動をどのように修正していこうかという行動の有効性をチェックするものである。それを教育の現場でも取り入れて、科学的なものの見方や科学的な読解力を育てていこうとするものである。
ある事象に対して、自分の予想や考えがあり、それを自分で行動を起こし実験する。それに対して結果が出る。その結果が考えに対して、有効なものか限界があるかについて確認し、限界がある場合は、自分の考えに対して修正改善をしていこうというものである。
懇親会
中部の各支部からやってきた研修員の先生方と懇親会を行った。懇親会では,各県の活動状況の紹介や自己紹介などを行い,親睦を深めることができた。来年度の中日本研修会の開催地である福井支部の先生たちからも紹介があり,温かい拍手を受けていた。
研究協議
松本先生の講演の指導に基づいてそれぞれの部会に分かれて指導案を作成した。小4部会では、まず各支部で行った実践について報告した。指導案に工夫を加えて行ったものや素材について工夫を凝らしたものもあった。
長野や北陸の先生の話では,氷や雪は冬になると当たり前のように見られる。しかし、雪ができる過程については初めて見るのでいつも以上にしっかり観察をしていたそうである。また、雪の結晶が成長していくのを見て驚いていた児童が多く新鮮な感動が得られたとのことであった。
「変身する水」(水の三態変化)では、能動的自己評価はどのような場面でも取り入れることができるが、単元の中で、特に重要であると思われる部分に取り入れることにした。また、能動的自己評価を行う時間について,自由追究を行うことができやすいようにマイタイムとして取り扱うことに決めた。
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